プライベート・メンタリング

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バイリンガル・帰国子女の子どもたちに

Private Mentoring for Bilingual and Returnee Children

私たちは2023年より、国際的な環境で育った子どもたちに向けたカスタマイズ型プログラムをスタートしました。最初の受講生は、1年間福岡に滞在していた海外からの家族です。2人の兄妹はさまざまな国で暮らした経験もありマルチリンガルでしたが、日本文化と言語を深く学ぶために、インターナショナルスクールではなく、地元の公立中学校と小学校に通うことになりました。

2人とも学校生活を楽しみ、クラスメイトもとても親切でしたが、日本語の理解が初心者レベルで読み書きの能力も限られていたため、コミュニケーションや学習には苦労しました。さらに、翌年にはカナダに移住し、現地の学校に通う予定だったため、すべての教科の学習を英語で継続する必要がありました。

そこで、私たちは特別なアフタースクールプログラムを提供しました。このプログラムには3人のチューターと2人の講師が関わりました。チューターは地元の高校3年生で、レインボーブリッジの生徒も含まれており、数学や理科を英語で指導し、日本語の教科書や授業内容をより深く理解できるようサポートしました。

また、海外の子どもたちを指導した経験が豊かな日本語教師が、日本語のコミュニケーション力を高めるレッスンを行いました。これにより、友達とのつながりが深まり、日本の学校での授業がより有意義に受けられるようになり、日本文化への理解も深まりました。

さらに、文学研究の修士号を持つビスケット先生が、英語と言語・文学のレッスンを担当しました。レッスンでは、古典作品や歴史についての読解やディスカッション、マルチメディアを活用したプレゼンテーション、ライティングプロジェクトなどを実施。カナダの中学校の英語の授業よりもこぢんまりとした環境でお子さまに寄り添うことができ、より深い学びと信頼関係を築くサポートができました。

このプログラムは週に約10時間のレッスンでした。

2023年のレインボーブリッジのクリスマスパーティーにも参加してくれたこの家族は、レインボーブリッジの他の子どもたちとの交流を楽しんでいました。そして3月には、日本語力を大きく伸ばしたお兄さんが、中学校の卒業式で在校生代表として日本語のスピーチを任されるという素晴らしい機会に恵まれました。

夏に日本を離れてしまったあとも、長期休暇中はオンラインでの英語のレッスンを継続しています。

レインボーブリッジのメンタープログラムについて、詳しくはこちらをご覧ください。(英語サイトにリンクします。日本語での案内をご希望の方は、LINEよりお問い合わせください。)

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